はじめまして!
広島大学のAyakaです。
2022年4月から2023年3月まで大学を休学し、地元にあるSteamshipでディレクター職としてインターンシップをしていました。
「休学してまでインターンシップに参加する意味あるの?」
「しかも地元の会社??都会の方がイケてる会社ありそうじゃない???」
そう思った、そこのあなた。
めっちゃ、気持ち分かります。
大学に入学した時の私だったら、間違いなくそう思ってました。
だからこそ、そんなあなたに最後まで読んで頂けたら、ちょっとだけ(本当はものすごく)嬉しいです。
地域には「何もない」?
普通の大学生の私がSteamshipでインターンをしようと思ったきっかけは、大学から始めたサイクリング。
自転車の旅は、色んな地域で色んな人に出会います。
そしてある時、出会う人に共通点があることに気づきました。
一つは、地域の情報をたくさん知っていること。
地元の人は観光ガイドブックには載っていないような情報を色々教えてもらえるので、出会った人と会話をするのが大好きでした。
そしてもう一つは、「ここには何もない」と、半ば自虐的な感じで話されること。
私は素直に疑問に思いました。
美味しい水、食べ物。
すべてを包み込むかのような豊かな自然。
先人から受け継がれてきた地場産業。
そして、温かく迎え入れてくれる人。
こんなに素敵な魅力がたくさんあるのに「何もない」なんて言うんだろう…?
「何もない」
こんな言葉と共に浮かぶのは、その人たちの少し悲しそうに笑った顔。
この顔を、本物の笑顔に出来たらどんなに素敵だろう。
そう思った私は
・地域住民が気づいていない地域の魅力を発掘する
・発掘した魅力を発信する
このふたつをやるぞ!!!と決心しました。
そんな時、偶然見つけたのがスチームシップのサイト。
皆さんもこのブログにたどり着く過程で見たかと思いますが、めっちゃかっこよくないですか?
そして私の心がもっとも熱くなった言葉が、「地域の宝探し」。
これだ、と思いました。
私の今やりたい事が、この一言につまっているんだと。
休学前なんとなく就活していた頃に書いたどんなES(エントリーシート)よりも、熱を込めて志望動機を書きました。
そして面接を乗り越え、いよいよ1年間の宝探しの旅が始まったのです。
私でも地域の人の役に立てた!
まず最初に行った業務は、返礼品ページの作成。
具体的にやったことは
・商品情報の整理
・事業者さんへのヒアリング
・デザイナーさんへの画像の作成依頼
・説明文章の作成
・キャッチコピー、返礼品名の考案
などなど…
「いきなりイチからページ作成?どうやってやったらいいの〜!?」
右も左も分からない私を、救ってくれた救世主がこの方です。
江北町担当のメインディレクター・Fuminaさん!
(後ろからひょこっと顔を出して映っているのがFuminaさん。)
「とりあえずやってみよう!」のスタンスでいろんな業務を私に任せてくださりつつ、質問すると懇切丁寧に教えてくださる、優しい先輩です♡
Fuminaさんをはじめ他のクルーの方にもアドバイスを頂きながら、着々とページ作成を進めていき…
完成したページを公開する瞬間は、わが子を送り出すような気持ちになって感動ものです!!
しかし、これで終わりではありません。
ページが完成した後、、どのくらいの人がページを見てくれたり、寄附してくれているのかを分析し、どうすれば更に寄附が伸びるのかを考え次の施策を打ちます。
たとえば、ページを見てくれる人が少ない…という課題があれば、サイトの中で目立つ位置に返礼品を配置したり、画像のブラッシュアップをデザイナーさんと協力して行ったりします。
このプロセスもまた面白いんです。
特に印象に残っているのが、初めてページ作成から行った「焼肉かわの」さんのページです。
この返礼品、実は今や江北町で上位に入る人気の返礼品になっています。
もちろん私が行った施策が人気の要因の全てでは決してないのですが…
でも少しでも、事業者さんのお役に立てたと思うと、本当に本当に嬉しいです。
そして、私の特に好きな業務が事業者訪問。
担当自治体の事業者さんの元に直接訪問して、困りごとがないか聞いたり、一緒に商品企画を考えたりします。
農家から商社さんまで、色んな業種の事業者さんとお話できるのも面白い理由の一つ。
個性豊かで素敵な方ばかりです。
ほんの一例ですが、江北町にある産直「だいちの家」さんのところへ行くと、皆さんパワフルで会うたびに元気を貰っていました…!
そして皆さんに共通しているのが、自分の仕事に誇りを持ち、少しでも良い品質の商品を作ろうと努力されていること。
「目の前の事業者さんの役に立ちたい」
いつも訪問から帰ってきた時には、そんな熱い気持ちがふつふつ再沸騰してきます。
誠実な想いで頑張る人の役に立つ事がモチベーションになる、という自分の特性にも気づけた貴重な経験でした。
今まで気づかなかった自分の強み
自分の特性に気づけたのが上記の経験だとすると、強みに気づけたのはこの業務かもしれません。
10月に行われた全社会議。
ここで全社員に配るしおりの作成を、当時同じくインターン生の酒井さんと共に任せて頂きました。
酒井さんはデザイン、私は文言を作成。
全社会議自体が会社初の試みということで、話を頂いた時からとってもわくわくしていました。
しかし、会社としてはドタバタの繁忙期。
準備は必要最低限の人数の運営チームによって、急ピッチで行われていました。
そんな状況下でのしおりの作成で私が意識したのは、クルー一人一人に初心を思い出してもらう事。
繁忙期の会議という事もあり、「今回の会議の立ち位置はどこなのか」「何のために行うのか」という視点を意識して考えました。
当日たくさんの方からお褒めの言葉を頂いて嬉しかったです…!
ここで私が気づいたのは、文章で想いを伝えるのが、少しだけ人より得意だということ。
思えば返礼品ページを作る際にも、「文章にストーリー性があって面白いね」とよく先輩から言っていただいていました。
インターンを始める前は文章が得意なんて夢にも思っていなかったので、意外な発見でした!
(この航海日誌を書くのもすごく楽しいです。長くなりすぎないように気を付けます。)
全社会議については、運営チームのSumieさんとRyuheiさんが航海日誌を書かれているのでこちらをご覧ください!
(私たちが作成したしおりも載せて頂いています涙)
他にも「やりたい」と言えば、色んなことに挑戦させて頂ける環境に恵まれていました。
たとえば
・中学・高校の授業への登壇
・Instagramの運営
・ごみ処理方法の提案
などなど…
さまざまな経験のなかで学んだことは、目的意識を常に持ち、目的達成のための最善プロセスを選択することの大切さ。
ページ作成の際には「ここで何を伝えたいのか」
分析を行う際には「何を改善するための分析か」
などを最初に意識してから行いました。
また、やみくもに目の前の作業にあたるのではなく「どうすれば最小限の工数で最大限の効果を生み出せるのか」という視点でのプロセスの考え方も学びました。
この考え方を活かせば、残り1年の大学生活もぐっと充実させることが出来る気がします・・・!
異例のメンター交代!?
そして業務以外にも貴重な経験をさせてもらえたので、まだインターンに参加するか迷っている…という方に是非お伝えしたいです。
その名も、「メンター制度」!
メンターさんは、日々の業務以外のキャリア相談や、価値観の深堀りを一緒に手伝ってくれるお兄ちゃん・お姉ちゃんみたいな存在。
実際に働きながら将来や自分の適性について考えられる事は、インターンならではの特権です!
インターンが始まり、Teppeiさんがメンターとしてついてくださりました。
Teppeiさんは、ずばずばっと鋭い的確な質問で、私自身も気づいていなかった深いところまで、見事に価値観を暴いてくれました。
しかし、急遽8月からメンターが変わる事になり、Miyakoさんが新しいメンターに。
正直、メンターが途中で代わる事への不安もありました。
が、そんな不安は面談開始10分で吹き飛ぶ事に。
Miyakoさんは話しやすい雰囲気を作るのがとても上手く、いわば「キングオブ聞き上手」!
気づけば、聞かれなくても自分からペラペラと喋るようになっていて(笑)
そして自然と引き出される会話のなかで、自分でも知らなかった一面にたくさん気づきました。
2人のメンターさんとの出会いを通じて学んだのは、人それぞれのやり方があるという事。
質問を投げかけて深掘りするTeppeiさんと、寄り添うように話を聞いてくれるMiyakoさん。
どちらのメンターさんとの時間も、私の成長に間違いなく繋がっています。
そして私も、2人の素敵なところを吸収して、誰かの力になってあげられるような社会人になりたいです。
「都会に出た方が良い」は本当か
インターン中はいろんな世代の社員さんのリアルを聞くことが出来ました。
そこで感じたのは、家族が近くにいる事のありがたさ。
親と近い距離で暮らすことで、子どもを親に預けて自分の時間をもてたり、いずれ来る親の面倒を見る時にも、すぐに親元に行くことができます。
また、都会の方が挑戦しやすかったり成長スピードが速いという話も聞きますが、必ずしもそうではないと思います。
だって実際、このSteamshipがそうだったから。
私と同じタイミングで会社に入社された22新卒のクルーの方々も、今ではバリバリ裁量権をもって活躍されています。
本当にかっこいい…!
地元の人と関わりながら挑戦し、地元に貢献していく。
Steamshipのインターンに挑戦して、理想の働き方も見えてきました。
いつもとびかう「ありがとう」の言葉。
助けを求めれば必ず支えてくれる仲間。
働く理由はそれぞれあるけれど、想いは一緒。
「ガチで地域の希望になる」。
そんな会社が、ここにありました。
大学を卒業後、働くのがとても楽しみです。
スチームシップクルーの皆さんへの感謝を胸に、これからも夢の実現に向かって進んでいきたいと思います!!