藤山雷太の宝ものガタリ
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ビリオネアが働く理由(資産運用部2)





たとえば、ビジネスで大成功した実業家とか。
主に海外で活躍するスポーツ選手とか。
すでにレジェンドと呼ばれる芸人さんとか。

もう一生働かなくてもいいほどの、ありあまる富を手にしている人が、それでも仕事を続けるのはなぜだろう?

それは、たぶん「お金」ではないところに「働く理由」を見つけているからだと思う。新事業を成功させて人々の生活を便利にしたい。ホームランを打って、子どもたちに夢を届けたい。テレビを見ている人々に、もっと笑ってほしい。

仕事が「お金のため」でなくなったとき、働く理由は「自分の夢のため」とか「誰かのため」とか、ひたすら純粋なものになるのではないだろうか。

お金のために仕方なく…ではなく、純粋に、やりたい仕事だからやる。やりたい仕事ができるから、この会社で働いている。経営者として、そんな環境をつくれたら、どんなに幸せだろう。



というわけで、こんにちは。
株式会社スチームシップのキャプテンCEO 藤山雷太です。


スチームシップでは「資産運用部」という部活をやっています。僕自身が投資の勉強をして、実際に投資をやって、そこで学んだことや経験したことをクルー(社員)に伝える部活です。

部活なので参加は自由。もちろん無料です。

ふつうは経営者が社員に投資のことを教えるなんてありえないでしょう。お金を手にした社員が、どんどん辞めてしまったら、会社としては大変です。優秀な社員を「囲っておきたい」と思うのが一般的な経営者だと思います。

でも僕は逆に、お金から自由になる社員を増やしたいと考えました。その上で「やりたい仕事があるからスチームシップで働いています」という状態にまでもっていきたい。それが僕の理想です。


僕が投資を学んで感じるのは、ちゃんと仕組みを理解して、ちゃんと運用すれば、ちゃんと資産は増えるということ。

たとえばスチームシップに入社した20歳の若者でシミュレーションしてみましょう。「iDeCo」と「つみたてNISA」の両方を利用する場合、それぞれの上限金額の合計で、毎月約56,000円が必要になります。

給料の手取りぶんから、その金額を積み立てにまわすのは最初は大変かもしれません。でもがんばって1年目を乗り切ったら、2年目以降は給料も上がるので生活は少しずつ楽になっていくはず。

しかも入社した4月から自動積立にしておけば、あとは放置していてかまいません。

それから50年後、70歳になったとき。
元本は3360万円ですが。

10%の複利(利子に利子がつくこと)で運用すると…


8億円になります。


8億円です。


宝くじの話ではありません。


運より運用です。


もちろん70歳まで待たなくても「つみたてNISA」なら途中で引き出せますし「iDeCo」も60歳で受け取れます。

お金持ちの人はみんな知っているし、やっていること。でも日本では投資についてくわしい(=金融リテラシーが高い)人が圧倒的に少ないと感じます。


資産運用部では、僕の経験をすべて(失敗談も)伝えています。むずかしい内容も、身近なものに例えたりしながら話すので、部員のクルーからは「わかりやすい!」「もっと学びたい!」と好評です。(うれしい!)

もちろん僕の話を聞いた上で「投資をしない」という選択も全然アリです。ただ「知った上でやらない」のと「知らない」のとでは、意味合いがまったく違う。格差社会の格差の中には、きっと「知識の格差」もある。


2022年度からは高校で資産形成の教育が始まるらしく。今後は小中学校にも広がっていくでしょう。これからは学校で投資を学ぶ時代になります。

でも、まだまだ日本では、お金の話をすることが「はしたない」みたいな感覚があるからか、資産運用の教育が全く足りていない。それなら僕が金融リテラシーが高くてあたりまえの「会社」と「社会」をつくりたい。

まずは会社(スチームシップ)の資産運用部で実績をつくって、ゆくゆくは地域の子どもたちが学校よりも楽しく、わかりやすく投資について学べる場をつくりたい…なんてことも考えています。


■地域が積極的に選ばれる社会をつくる。


これはスチームシップのビジョンですが、ようやく「地域が積極的に選ばれる道すじ」が見えてきました。


近い未来。

地域の人々が仕事のやりがいの面でも、生活する上での環境面でも、そして資産の面でも豊かになっている。就活のとき年収を重要視して会社を選び、都会へ旅立った人が、夏休みやお正月にふるさとへ帰ってきたとき、地元の人々の暮らしがサイコー過ぎておどろいてしまう。

そんな「地域」の実現こそ、
僕が今、純粋にやりたいことです。


30年後を、おたのしみに。