藤山雷太の宝ものガタリ
007

南海キャンディーズの前座





「どうも~!南海キャンディーズで~す!」

「バン!」



というわけで、こんにちは。
株式会社スチームシップのキャプテンCEO 藤山雷太です。


今回は大学時代の思い出を。僕は1年間、浪人しているため(この時期のことは、また別に話ができればと思っていますが)九州大学に入ってからは、みごとにハジケました。


特に思い出深いのは学祭。

僕は学生寮に入っていたのですが、その寮にある玉子をぜんぶ使ってチーズケーキをつくって学祭で販売しました。

寮の先輩から「勝手に使うな!」と叱られたし、今では申し訳なかったと反省していますが、僕にはちゃんとした目的があったんです。


その目的は… のちほど。


いろいろ無茶していたけれど「ライタのまわりにいたらオモロイことが起こる」と多くの友人たちが集まってくれて。3年生頃になると、かなり顔も広くなってきました。

そんなある日、学部の垣根なく、僕自身がオモロイと思う学生に声をかけて集まってもらいました。みんな僕の友人ですが、それぞれは初対面という人も多く。ざわざわしているところに僕が登場&宣言。


「このメンバーで学祭やるよ~!」


チーズケーキと牡蠣の店をやることにしました。ただ学祭実行委員の会議で南海キャンディーズがゲストで来てくれると知り…


「え?なら僕らが前座でコントライブします!」


高らかに宣言したあと、お笑い好きの友人に電話。

「テッペイ!ネタ考えて!よろしく!」

「ちょ!勝手に決めんな!…… でも楽しそ~!」


みんなで「ちかちゃんズ」というチームを組んで。テッペイが考えてくれたネタを警固公園で練習して。公園にいる人たちに見せて感想を聞いたりして。学祭の本番も、けっこうウケて。山ちゃんに「君たちはさぁ、芸人めざしてるわけ?」と言ってもらえて。

もちろん南海キャンディーズのライブは僕らの50倍くらいウケて、か~なり盛り上がって。その空気の中で、しずちゃんが僕らのチーズケーキを「これ、うまいな~」と言ってくれて。その一言で売上がグンと上がったりして。

いろいろ、おもしろかったなぁ。


ちなみにチーズケーキ販売の目的はというと…


「フィリピンの村に水道をひくため」です。


意外と(?)まっとうな理由でしょ。

ある日「13万円あればフィリピンの村に水道をひける」と知って「ならば僕が行って水道工事をしよう!現地の人のためになるやん!」と。

僕はそのプランを実現するため、チーズケーキ販売で得た資金を手にフィリピンに旅立ちました。(この活動にハマった結果、のちに留年してしまうのですが)



それとは別に、大学生協(大学生活協同組合)の人に声をかけてもらって「就活サプリ」という、おそらく全国30万部くらい発行される就職支援冊子の代表(編集長)になったこともあります。

生協の人から「冊子には九州版と全国版があって、その全国版の代表にならないか?」という話があり。冊子の編集とかやったこともないのに、即答。


「やりますよ!おもしろそうですね!」


それから冊子をつくるメンバーを集めて。東大、北海道大学、琉球大学など、全国の大学を(冊子制作の経費で)まわりました。正直、僕は取材とか撮影とか、実務的なことはできないので、制作は基本メンバーにおまかせ。


僕の役割は、チームのテンションを上げること。


学祭のメンバー集めにしろ、生協の冊子づくりにしろ、今のスチームシップに通じることを、大学の頃すでにやっていた気がするなぁ。



今もテレビやネット記事で南海キャンディーズ(山ちゃん、しずちゃん)を見ると思い出します。コントの練習をしていた、夕暮れの警固公園を。そして、くだらないことでみんなと笑いあった日々を。




「どうも~!ちかちゃんズで~す!」

「ショートコント!人間テトリス!」

テーテレテーテレ テーテレテーテレ テーテレテーテレテンテンテン♪