地域×SSのリアルトーク
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仕事上の付き合いというより「相棒」ですよね。《自治体 × SS対談  ~長崎県波佐見町~ 》前編

ふるさと納税事業をスチームシップ(SS)に委託していただいている自治体の方の声を聞きたい。そして私たちの感謝を伝えたい。そんな想いが「対談」というカタチで実現しました。第一回目の今回は長崎県波佐見町(前編)。さてさて、どんな話になるのでしょうか。ではさっそくどうぞ!

山口隆太朗:波佐見町役場 税務財政課 【写真右】
大野亜理沙:スチームシップ 波佐見町担当ディレクター (旧姓:永田)【写真左】

出会ったころは何もわからぬまま…

大野:今回は波佐見町役場の山口さんをお迎えして、お話をうかがうということで。よろしくお願いします。

山口:よろしくお願いします。

大野:まずはこの記事を読んでくださっているみなさんのために、自己紹介的なことをしましょうか。

山口:そうですね。

大野:私はスチームシップで波佐見町を担当している大野といいます。ふるさと納税の寄附額の目標を達成するための取り組みをはじめ、返礼品を提供していただく事業者さんとのやりとり。また寄附者さんにお届けする冊子ふるさとBOOK Likeの制作など、町のプロモーションにもチカラを入れています。

山口:僕の仕事は、それらの取り組みの骨格づくりになりますね。たとえば今後の町の方針を大野さんに伝えたり、運用する予算の管理だったり。例えるならば大野さんが運転手、自分がナビゲーションの役割だと思ってます。大野さんがうまくハンドルを握って、アクセルとブレーキを踏みながら最適ルートで運転してくれているイメージですね。

大野:上手に運転できていたらうれしいです 笑 私が山口さんと初めてお会いしたのは、私が中途で入社して波佐見町担当になったときなので、もう4年以上前になりますね。

山口:出会ったときは、ちょうど僕も現在の部署に異動したばかりで、ふるさと納税についてはわかっていないことも多く…。2人でかなり勉強しましたよね。

大野:ほんと何回も何回も連絡を取り合って。

山口:そして、その関係性が今でも続いていますしね。迷ったとき悩んだときに、どちらかが一方的に支えているのではなく、お互いに背中を押し合ってきた印象があります。大野さんは仕事上の付き合いというより相棒って感じですね。

大野:相棒…!うれしい言葉  笑

「ふるさとBOOK Like」を見ながら話す2人

山口:スチームシップのおかげで、波佐見町のふるさと納税は近年18億円を超える寄附額で推移しています。町民一人あたりの寄附額は長崎県内でもトップ。これは町として、本当にありがたい数字ですよ。

大野:私たちにとって寄附額を上げるというのは、ひとつの大きな目標ですので、評価していただいてうれしいです。

「好き」という気持ちで人を巻きこむ

山口:集まった寄附金は「教育」や「子育て」に関して、また町の伝統産業波佐見焼の保存など、さまざまな分野で利用しています。町民の生活がゆたかになっているのは間違いありません。ただ僕と大野さんが目指しているのは寄附額を上げるだけでなく、その一歩先だったりしますよね。

大野:本当にそう。やっぱり、ふるさと納税をきっかけに波佐見町の魅力を知ってほしい。町に足を運んでほしい。町のファンになってほしいという思いが強くて。返礼品をプロモーションするときも、モノの魅力はもちろん、それらを手がける町の人たちの顔を見せるなど、寄附者さんに波佐見町に行ってみたいと思ってもらえるよう工夫しています。

山口:大野さんは「人を巻きこむチカラ」がすごいなと感じていて。僕はふるさと納税の主役って、返礼品と事業者さんだと思うんです。でも事業者さんたちに「もっとこうしたほうがいい」とアドバイスしてくれる人が必要で。

大野:私が担っている部分ですね。

山口:はい。大野さんは事業者さんとの関わりも深いので、大野さんの提案にみなさん耳をかたむけてくれる。その言葉を信じて動いてくれる。そこがすごいなと。でもこれは大野さんの好きっていう気持ちが伝わっているからだと思うんです。

大野:事業者さんのことも、みなさんが手がける地場産品のことも「大好き」というのは間違いないですね。それは胸を張って言えます!

山口:大野さんだけでなくスチームシップのみなさんが、波佐見町のことを心の底から好きでいてくれる。その愛情が、町の魅力を発信するときの強いチカラになっている。だからこそ事業者さんも、そして私たち町職員もいっしょになってがんばろう」という気持ちになるんだと思います。

大野:ありがとうございます!

「町のファンをつくること」がいちばんの目標

受け入れる文化が、この町にはある

大野:私が波佐見町を好きな理由はたくさんあるんですけど、そのひとつは「柔軟性」なんです。私が「こういうことをやりたいです」と話したときに「いいですね!やりましょう!」と受け入れてくださる。

山口:「受け入れる文化」はありますよね。人も、モノも、新しい考え方も。

大野:この記事を読んでくださっているみなさんにお伝えしたいのは、8年前にスチームシップという会社が生まれて、ふるさと納税事業を受託させていただいた最初の自治体が波佐見町なんです。8年前、なんの実績もなかったスチームシップを信じて受け入れてくださった。そこが本当にすごいなと感じていて。

山口:スチームシップの藤山代表のエピソードは、役場の中でも語り継がれていますよ。藤山代表が寄附額を上げる方法を具体的に提示して、しかもその熱量がすごかったと 笑 そして委託してから本当に寄附額が毎年グングン跳ね上がっていった。

大野:実際に見たわけではありませんが、藤山が熱く語っている姿は目に浮かびます 笑 山口さんご自身が感じる「町の魅力」はありますか?

山口:僕も波佐見町の魅力は」だと思っていて。みなさんあたたかいですし、横のつながりも強い。そしてみなさん、新しいことにチャレンジする気持ちがある。

大野:山口さんの柔軟性もすごいですよね。意思決定が、とにかく早い。山口さんだからこそ、スピード感をもって進められた取り組みはたくさんありますよ。ふるさと納税3.0の特設サイトをつくったときもそうでした。

波佐見町は柔軟性がある町だと思います

大野:仕事をする上で「スピード感をもって対応しよう」と意識されているんですか?

山口:心がけてはいますね。スチームシップにとっても、事業者さんにとっても「やりたいことをスムーズに進められるようにしたい」とは常に思っています。その上で、この案件ならば僕と大野さんとの2人で判断して進められる。この案件は内部で決裁を取ってじっくり進めていくなど、バランスはとっているつもりです。

大野:やっぱり「決断するって勇気が必要だと思うんです。自分で決めるって、そこに責任が生まれるじゃないですか。だから山口さんの決断する勇気に、私はいつも助けられています。「招待状の企画のときも即決していただいたような… 笑

山口:最初、大野さんから「寄附者さんに招待状を届けたい」という話を聞いたとき、すぐに「それはいい!やりたい!」と思いました。

SSのオフィス(ポルト)で打ち合わせすることも

※前編はここまで!後編は「招待状」の企画について、ふるさとチョイスAWARDの話などの話で盛り上がりました!
後編はこちら!