2021年10月1日(金)、Steamshipは佐賀県有田町に構えた新拠点
『ARITA PORTO』を本格始動させます!
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〒844-0018
佐賀県西松浦郡有田町本町丙972番地32
1F :102.3㎡
2F :72.7㎡
現時点:12名(全社員86名中)
座席数:28席
※R4年度までに、ARITA PORTO在籍数28名を予定!
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本日公式オープンのSteamship ARITA PORTO
完成までのストーリーをお届けします!
佐賀県有田町と立地協定を締結
約一年前、佐賀県有田町と立地協定を締結いたしました。
町の期待に応え、地域が積極的に選ばれる社会をつくっていくためSteamshipは有田町から新たな航海へと旅立ちます!
『 ARITA PORTO』が生まれるまで
『ARITA PORTO』とは
ARITA PORTOは、Steamshipのミッションである「地域から、未来を変えていく。」においてとても重要な拠点となります。
特に地域が積極的に選ばれるために必要な
「クリエイティブ」に重きを置いたクリエイティブオフィスです。
Steamshipのデザイナー、エンジニアが在籍し、
有田町という地から新たな創造物を生み出す港(PORTO)になります。
『ARITA PORTO』完成
協定の締結から約半年後の2021年春に、以前の建物をリノベーションし、ARITA PORTOがついに完成しました!
SteamshipのメインカラーであるSSブルーが印象的な凛とした佇まいのオフィス。
完成した時の感動はいまでも忘れられません…
実は自分たちが働きやすい環境にする為、色々なアイデアを出し合い空間へ反映させています。
自分たちでできるところはD.I.Y精神に則り、みんなで手を入れていきました。
オフィスを作る段階からクリエイティブさを大事にし、こだわり抜いて完成させたARITA PORTOなのです。
『ARITA PORTO』を設立する理由
▲before
ARITA PORTOはJR有田駅から徒歩10秒の場所に立地するオフィスです。
もとは土産品店で、当時は空き店舗となっていた物件でした。
駅前とは言っても人通りが少なく、賑わっているとは言い難いのが現状です。
新型コロナウイルスの災禍もあり、年に一度100万人が訪れる有田陶器市も延期続きでその影響もかなりのものです。
有田町には、「デザイン科」「セラミック科」などの学科を持つ「有田工業高校」や
「有田セラミック分野」「地域コンテンツデザイン分野」で学べる「佐賀大学芸術地域デザイン学部(有田キャンパス)」があります。
そこで学ぶ生徒や学生に、有田町で働く若者の姿、生き生きと大人が働く景色が見せられる場所にしたい。
そして由緒ある伝統工芸の町、有田にかつての賑わいを取り戻したい。
それを実現するために、この駅前の場所をオフィスとして選んだのです。
オフィスづくり、デザインへのこだわり
ARITA PORTOのデザインは地元有田町出身で
Steamshipのアートディレクションを担う
工と芸研究所の浦郷 遼氏によるものです。
浦郷氏に今回のデザインについて聞いてみました。
▲地元の大工さん建築士さんにデザインを共有する浦郷氏
・デザインのコンセプトについて
-Steamshipが日々向き合っている「届ける」という行為をイメージさせるものとして、コンテナやパレットなどの要素を意匠として取り入れています。
・自身のご出身である有田町という場所から何かアイディアを得ましたか?
-有田焼でよく使われる「白」と「青」は、Steamshipのコーポレートカラーにもなっているため、全体の色遣いもこの2色を中心に組み立てています。
・こだわったポイントはどこですか?
-予算、意匠性、快適性のバランス。
・どんなオフィスになっていけばいいと思いますか?
-Steamshipクルーの皆さんの手によって、駅前の新しいシンボルになるような、より「生きた」空間に成長させていって欲しいなと思います。
▲2階の床を一部抜き、明るさを取り入れ、空気の循環をよくしました
・地域で活動するデザイナーとしてARITA PORTOはどのように映りますか?
-地元の駅前に、若い人が集まるオフィスができたということがただただ嬉しいです!
今後の展開が楽しみです。
・未来のクルーへメッセージをください
-ぜひ一度遊びに来てください!地域での働き方について、いろんな発見があると思います!
そんなARITA PORTOで仕事できることがますます楽しみになりました。
before
after
関わってくれた仲間たち
ARITA PORTOの完成には、仲間たちの協力が欠かせませんでした。
新たなオフィスの立ち上げを聞きつけ、たくさんの仲間たちが駆けつけてくれました。
Steamshipの数々のクリエイティブに携わっていただている地元有田在住のクリエイター中島紳一郎さん
佐賀大学で建築を学び、来春新卒としてSteamshipにジョイン予定の野村一生さんやご友人の西田さん、その他多くの方にご協力いただいたおかげで無事完成させることができました。
特にご尽力いただいたお2人よりメッセージをいただきました!
ARITA PORTO DIYに参加しました。とても楽しかったです。地元にクリエイターが集まる場所ができて本当に嬉しいです。スチームシップさんありがとうございますっ。撮影できるスタジオが中にあるので、よくそこで撮影させてもらっています。キッチンで調理したものを、カウンターから受け取ってスタジオまで持って行く感じがスムーズでとても使いやすいです。近くに鮮魚店さんがあるので、お刺身の盛り付けはそこに依頼できます。料理撮影の環境も最高で、撮るのが楽しいです!
(クリエイター 中島 紳一郎)
私がARITA PORTOのDIYに参加するようになったのは、2021年4月の頭にオフィスを見学させて頂いたことがきっかけです。私は大学で建築を学んでいて、空間を設計をすることはあっても、実際の空間に自分で手を加える経験はほとんどなかったので、これは良いチャンスだと思い合計で約10回程DIYに参加しました。DIYのほとんどが壁、天井、躯体、階段、サッシ、瓦など様々な場所の塗装で、塗装前と塗装後で空間が与える印象が全く違うので、毎回新鮮な気持ちで参加できました。完成した後も何度か訪れた事があり、エントランスの脇にあるベンチに歩行者が座って談笑している風景が印象的で、場所を作ることで有田の新しい風景を作り出していることを実感できました。
(佐賀大学 野村一生)
オフィスに広がる緑豊かな空間
ARITA PORTOのオフィス内に配置する植物を依頼したのは、有田のお洒落カフェ&ショップ『Fountain Mountain(ファウンテン マウンテン)』様です。
インテリアのプロである店主の首藤様にセレクトしていただいた素敵な植物たち。
ARITA PORTOのレイアウトや空間イメージに合わせて様々な植物たちが配置されて、さらに心地よい空間に変わりました。
植物に囲まれたオフィスは心身ともにリラックスでき、打ち合わせに来られたお客様や働くクルーからも大変好評です。
町の玄関から生き生きと働く姿を
有田出身の新卒デザイナーが働き始めて感じたこと
・率直に働いてみてどうですか?
-デザイナーだけのオフィスなのでより専門的でディープな会話ができるようになったこと。
静かで明るくて広々した空間で集中力がぐんとアップしたこと。
自分たちで作ったオフィスで働くことで、オフィスを大事に利用できること。
そして何より、実家が有田なので両親がとても喜んでくれました(笑)
・もし自分が学生の立場だったらオフィスはどんなふうに映ってますか?
-まずおしゃれなその外観に惹かれて中を覗いてしまうと思います。
そんなオフィスで働く大人に憧れるでしょうし、刺激になると思います。
・ARITA PORTOでどんなことをやりたいですか?
-SSクルーにも、若者にも、大人にも、地域にも、刺激を与える場所として
地域だからできるクリエイティブを発信していきたいです!
▲イベントや朝礼ではプロジェクターを使用しています。業務後に映画好きが集まって映画鑑賞会を行うことも…!
有田町の方やご近所さんからも嬉しいお声が聞こえてきています。
「駅前の賑わい=町のイメージといっても過言じゃない中で、
(有田駅近隣店舗の方)
イキイキと働く若者の拠点とも言える、このような場所ができたのは本当に嬉しい。」
「駅を利用する学生さんたちが多いので、
通学や下校時通りすがりで働く様子を見れるのは刺激的で良いですね。」(町内の他企業の方)
「まさか会社だとは思いませんでした。
パン屋さんや美容室ができるのかなと思って見ていたので、こんなオシャレな会社ができて、
私もまだまだ頑張って働かないとって思いました!」
(近所の住民女性)
Steamshipキャプテンの想い
ARITA PORTO(ありぽる)は、敢えて手間ひまをかけて、つくりました。
何でもクリックひとつで手に入る時代だからこそ
時間をかけて、手間ひまをかけて、つくりあげることに価値って生まれると思うのです。
おそらく業者さんに依頼したら、1~2週間とかで終わるようなことを、空き時間や土日お休みのときを使って、少しづつ少しづつ、DIYで塗装したり、掃除したり、自分たちでできるところは、できる限り自分たちでやりました。
何でもクリックひとつで手に入り、何でもすぐにシェアされる時代に生まれてきた若者たちだからこそ、こうやって、塗装してものをつくる楽しさ、手間ひまかけて、自分たちの空間ができる喜びを感じてほしいなと。
そんなことを考えながら、土日、塗装してましたね。(笑)
何かものを作っていくのは、本当に楽しいです。
もちろん、つらくて苦しいこともあります。
でも、つらくて苦しいときに限って、いつも手伝ってくれる仲間がいる。
特に、佐賀大学大学院の学生さんである、野村一生くん、西田君、そして、クリエイターのなかしんさんには、めちゃくちゃ助けてもらいました。
本当に毎週毎週、特段こちらから、お願いしたわけでもないのですが、本当にめちゃくちゃ手伝ってくれて、本当に本当に本当にありがとうございました!!この場を借りて、お礼を伝えさせてください。
また、それ以外にも、スポットで、手伝ってくれた、けいたくん、フルタク、うめちゃん、それ以外にもここに書ききれないくらい沢山の方に支援していただきました!
ありがとうございました。
『ARITA PORTO』は、地域の未来のためにつくりました。
これまで都会に行かないと仕事がないと思っていた若者の皆さん、地域には地域だからできることがあります。
それをやっていくことで、地域が積極的に選ばれる社会がつくられると思います。そんな未来を夢見て、このありぽるが若者たちがいきいきと働く場になればいいなと思います。
こんなことを書いていたら、早速応募書類が届きました。Steamshipには、現在毎月50程のエントリーがあるのですが、今回は有工生からの応募です。
※有工=有田工業高校、日本初の工業高校、世界的なデザイナー吉岡徳仁さんの出身
有工生からの応募はSteamship史上、初です。
中身をみたら、そこに地域だからできるということをやりたいと書かれてありました。
こういう若者たちが日本の地域には、沢山いるんだろうな~と思うと、今日も力がみなぎってきます。
ありぽるの航海は、まだまだ始まったばかりです。
地域から、未来を変えていきましょう。
Steamshipキャプテン,CEO 藤山雷太
ARITA PORTOのこれから
ARITA PORTOで働くSteamshipクルーが地域でカッコイイ仕事や面白い仕事ができることを証明し
若者が生き生きと働いている景色をみせることができれば、地域で働きたいと考えるより若い世代が増えてくると考えます。
そうやって地域の希望を循環させていくことで、地域の未来をより良い方向に導いていきたいです。
来年度から新しいクルーも加わります。
ここ『ARITA PORTO』から、地域の宝や町の未来のため新たなイノベーションを起こしていきます!
近くを通る際はぜひ覗いてみてください!
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本件関するお問い合わせはこちらまで
担当 : 地域デザイン部 チームリーダー 川副直美
電話 : 0956-37-8020
メール : info@steamship.co.jp
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