藤山雷太の宝ものガタリ
021

新卒ジョインと8周年

こんにちは。
株式会社スチームシップのキャプテンCEO 藤山雷太です。

4月。新生活をはじめた方も多いと思いますが、僕らスチームシップにとっても大切な月になりました。

まずは新卒クルーが30名ジョイン!
入社式やりました!
みんなハッピージョイン!!!!

スチームシップを選んでくれて本当にありがとう。まずはこの30名に伝えたいことを書きたいと思います。

僕らは「地域の宝探しカンパニー」です。でも宝の地図はありません。掘ればすぐに出てくる金塊なんて、どこにもない。ひとり一人が地域のことを考えて、動いて、好きになって、たくさん宝物を見つけてほしい。

それにさ、もうすでにみなさんは2つの宝物を手に入れています。ひとつは「今の気持ち」です。

「こんなふうに働きたい」
「誰かの役に立ちたい」
「まだ見ぬ自分に会いたい」

そんな新社会人の今しか味わえない気持ちを大切にしてください。知ってる?人生で「新社会人になる」って一度きりなんだよ。だからこそ、今の気持ちはあなたにとって宝物です。

そして、もうひとつの宝物。それは仲間です。さっき「地域の宝を見つけてほしい」と言ったけれど、宝探しはひとりで行うものではありません。すんごい力強い仲間がスチームシップにはたっくさんいます。

これから働いていく上で、たぶん波がくると思う。いいときも、そうじゃないときもある。いろいろな理由で、立ち止まってしまうことがあるかもしれない。でも、たとえあなたが立ち止まってもスチームシップは前に進みます。進むんです。なぜなら、みんなで船を漕いでいるから。みんなで船を動かしているからね。「ひとりじゃない」ってことだけは忘れないでください。

今の気持ちと仲間。この2つの宝物を持って、これから地域を輝かせてほしい。みんなに、次の言葉をプレゼントします。どうぞ受け取ってください。


僕はここに誓います。

僕はあなたといっしょに仕事がしたいと思って採用しました。僕は、あなたと仕事がしたいと本気で思った。この事実は絶対に変わらない。変えられない。だから自信を持って、この船を動かすチカラになってください。

あらためて30名、ハッピージョイン!!!!!


それと、もうひとつ。

4月は僕らにとって特別な日があります。4月13日。スチームシップの創業日です。8年前、この会社は3人で立ち上げました。そして8年経った今、400名近くのクルーといっしょに航海を続けています。

創業日の前日には「8th Anniversary  Party」を開きました。みんなの楽しそ~~な笑顔を見れて、本当にうれしかった!!!その場でクルーに話したことを、すこしだけまとめたいと思います。

僕らは「地域」を拠点にして、地域を盛り上げるために働いています。ではその地域の現状はどうか。すこし調べてみました。

東京圏の転入超過は13万人。みんな東京に行きまくっている。47都道府県のうち40の道府県で人口が流出しています。しかもこれ、ここ数年の話ではありません。ずっと、30年近く東京一極集中なんですよ、この国は。

ある調査によると東京にいる地方出身者は約45%(約650万人)です。東京一極集中に貢献しているランキングという記事も見つけました。スチームシップと関わりのある都道府県を上げると福岡県4位、北海道6位、広島県10位、神奈川県12位、岐阜県14位。

広島県にいたっては転出超過が4年連続で全国最多ペース。昨年(2024年)は1万人以上の人が減っている。横須賀市の人口も52年ぶりに37万人割れ。島根県だって、若者の63%は県外で就職するというデータもあります。地域では、どんどん人が減っているんです。

それと、僕が気になっているのは貧困の問題です。経済協力開発機構(OECD)によると、日本の子ども(17歳以下)の7人に1人が貧困状態とされています。7人に1人、約255万人の子どもが貧困。日本は先進国の中で最も悪い状況にあります。

そんな中、僕らスチームシップが目指すのは、地域から若者が流出しない未来をつくること。地域が積極的に選ばれる社会をつくりたい。子どもの貧困は、親の貧困、そして地域の貧困にもつながっている。だからこそ。僕が、僕らがやりたいのは…


稼ぐ地域をつくりたい。


そうすれば若者が地域に帰ってくるかもしれない。学生たちが就職するとき、地域に残る選択をしてくれるかもしれない。稼ぐ地域になれば、貧困の家庭を減らせるかもしれない。地域が抱えるこれらの問題を、僕らスチームシップが(少しずつでも)改善していきたい。だからあえて、僕はこう言います。

稼ぐ地域をつくった。

過去形です。夢を過去形で語る。それが大事だって話を以前クルーから聞いたことあって。

地域に若者が帰ってきた。

地域の人口流出がストップした。

子どもの貧困を減らすことができた。

この状況をスチームシップが ONE TEAM でつくっていきたい。いや、つくっていく。チカラを合わせたら絶対できると思っています。絶対できる。

スチームシップは8周年です。でも人間だったら、まだまだ8歳。伸び盛りでしょ!?ランドセル背負って、走りまわっている年齢ですよ。

僕らの存在は、地域にとって必ず意味がある。だからこそ約400名のクルーと、チカラを合わせてやってやりますよ!!

ガチで地域の希望になった。


僕らには、そんな未来が待っている。8歳のスチームシップ、これからもよろしくお願いします。