10歳くらいの子どもたちに将来のゆめを聞くと、みんな次のような職業を答えると思う。
おまわりさん
ケーキやさん
サッカーせんしゅ
お花やさん
なぜか?
答えはかんたん。そういう仕事(職業)しか、まだ知らないからだ。でも仕事において、この「知っている」と「知らない」では大きな違いがあると思う。
たとえば高校生の場合。地元の企業について「知っている」と「知らない」では、彼らの未来が変わってしまう可能性もある。
そしてたぶん「知らない」から東京に行ってしまうのではないか。では、もし「地元におもしろい企業がある」と知っていたら…?
というわけで、こんにちは。
株式会社スチームシップのキャプテンCEO 藤山雷太です。
以前「人ありきの拠点づくり」というブログを書きました。「この町で働きたい」というクルー(社員)の声に応えて、新しい拠点をかまえているという話です。
僕にはもうひとつ、新しく拠点をかまえるときのこだわりがあります。それは「人目につく場所」につくるということ。
佐賀県有田町は、駅の目の前に。
佐賀県吉野ヶ里町は、駅の南の通りに。
長崎県大村市は、アーケードの中の商店街に。
なぜなら、僕ら大人が「地域で楽しく仕事をやってるよ!」という姿を、子どもたちや学生に見せたいからです。「いきいきと働く大人が地元にいるよ!」と見せたい。僕らのオフィスは、若者たちにスチームシップを知ってもらうためのショールームと思っています。
僕らの業務って「おまわりさん」とか「ケーキ屋さん」のように、誰にでもわかりやすい仕事ではありません。でも「この大人たちは楽しそうに仕事やっているな」という雰囲気は絶対に伝わるはず!
特に長崎は若者の流出が全国的に顕著なのですが、それもやっぱり、僕ら大人が「地元いいよ」「地元でもイキイキ仕事できるよ」と伝えていないからだと思います。大人が伝えていないから、若者は知らない。知らないから東京とか福岡などに行ってしまう。
そして「知ってもらう」→「好きになってもらう」ためには「見た目」も大事だと思っています。ロゴマークとかHPとかオフィスの雰囲気とか、僕らもかなりデザインにはこだわっています。特に若者にアプローチしたい場合、デザインが洗練されていないと「ここで働きたい」と思ってもらえない気がして。
僕自身、Macを使ってデザインの実務をしているわけではありません。ただ、ふだんの生活の中で「自分がいいと思うデザイン」にアンテナを張るようにはしています。(グラフィック、HP、おしゃれな店など)
デザインって生活の中でカッコイイものをつくるとか表面的なことではなくて「社会をよくするため」に重要だと思います。デザインが優れていたら、使いやすくなったり、暮らしやすくなったり、人が集まったりする。
だとすれば地域でもデザインを洗練させることで、この土地を好きになってもらえたり、若者に「地元で働くのもいいかな」と思ってもらえるかもしれない。
たとえばスチームシップのオフィスを学校帰りに覗いた高校生が…
「ここは何かな?」
「お店?じゃないみたい」
「会社のオフィス?」
「なんかおしゃれだな」
「しかも、みんなイキイキと働いているな」
「若い人も多いな」
「会社名はスチームシップっていうのか」
「ちょっと検索してみよう」
「ロゴとかHPもいい感じだな」
「ああ、こんな仕事しているのか」
そんな流れをつくりたい。学生たちに「知ってもらう」「好きになってもらう」というミッションをクリアするために。※実際に、この流れでジョイン(入社)してくれたクルーもいますよ!
フジヤマライタ調べでは「九州が好き」という人の8割は「福岡が好き」なんです(笑)ラーメンとかモツ鍋とか、女性の方言がカワイイとか、好きな理由はいろいろあるでしょうけど。でもその福岡を通り越して「スチームシップで働きたい」と東京・神奈川・大阪などから、長崎・佐賀に移住してくれいるクルーもいます。
行きたい会社がひとつあれば、そこをめがけて人は来てくれる。そう実感します。だからこそ、もっと僕らのことを知ってほしいし、学生たちの目が輝くような企業でないといけないし「楽しく仕事している様子」を僕ら自身が見せていくべきだと思います。
見せる。そして、魅せる。
ここはスチームシップで今後も取り組んでいきたいです。