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《デザイナー×元営業》「地域の魅力を伝えるデザインの力」とは?

皆さん初めまして!
2022年10月にジョインしたMotoiです。


現在は自分の出身地である長崎県対馬市のメインデザイナーを担当し、返礼品の画像、お礼状、カタログの作成などを行っています。


今でこそ、Steamshipのデザイナーとして日々業務をしている僕ですが、ジョイン前は医薬品卸売の営業を2年経験。その後フリーランスデザイナーとして1年半活動していました。



営業からフリーランスデザイナー、そして再び会社員として対馬で働く。そんな少し変わった経歴を持つ僕がその働き方を選んだ理由は「自分のキャリアアップと地元への貢献」のため。



今回は「地域の魅力を伝えるデザインの力」というテーマで、僕の経歴と地域貢献への想いを深掘りしてブログにまとめました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。


島の外で進学、就職

僕の出身は長崎県対馬市という離島です。中学までは対馬で過ごしましたが、本土で生活することへの憧れと高校野球がやりたくて、島外の高校へ。



親元を離れ、知らない人ばかりの慣れない環境。初めて地元を離れた僕にとっては大きな一歩でした。



そしてそのまま大学へ進学。就職活動の自己分析で、人が好き、コミュニケーションが得意、人の役に立ちたいという想いに気づきました。もともと自分の行為や発言が誰かの役に立ったり、何かのきっかけになったりすることに幸せを感じるタイプだったこともあり、卒業後は長崎県内の医薬品卸売の会社で営業職に就職。職場環境や人間関係にも恵まれていました。

営業時代


しかし2年が経った頃、自分が思い描いた「人にきっかけや影響を与える」という理想は叶っているのか?自分が貢献したいのは、もっと別にあるんじゃないか?と違和感を覚え始めました。


先輩との再会、そして気づいた自分の本心

そんな僕に転機が訪れたのは24歳の頃。後にデザインの師匠となる高校時代の先輩との再会でした。



仕事の悩みや自分が思っていることを先輩に相談したところ「自分がどういう状態なら幸せなのか考えてみたら?」とアドバイスをくれたのです。


自分が幸せな状態…僕にとってそれは「自分の好きな人・場所・モノにきっかけや影響を与えて幸せになってもらうこと」。そしてその対象は地元「対馬」だと気づきました。


地元に影響を与えたい・貢献したいという想いからデザイナーの道へ

先輩の言葉で、対馬に影響を与えることが自分の幸せだと気がついたのですが、やりたい仕事があるかと聞かれたら思い浮かばず、なかなか現状を打破できない…。



そんなとき「デザインは夢を実現させるための手段だよ」という先輩の言葉に心を打たれ。僕も「デザインは対馬に貢献して影響を与えるための手段」と捉えてみようと思ったんです。


正直、デザイナーになるなんて頭の片隅にもなかったですが、もともとデザインを見ることは好きだったし、先輩の姿に心惹かれたこともあって、
「デザインに挑戦してみたい」
「もっと自分の人生をステップアップさせたい」
と、決意しました。


業界未経験からデザイナーへ

フリーランスデザイナー時代

デザイナーとして転職はしたものの、当時の僕は業界未経験でスキルも知識もありません。先輩に指導していただきながら、対馬のとある会社と繋がり、アルバイトとして関わるようになりました。



デザインスキルやビジネススキルを学ばせていただく日々の中、叩き込まれたことは「giveの精神」と「自分しかないデザイナーとしての強みを持つこと」。


「giveの精神」は「常に人に与えることを心がけ、相手が喜ぶこと、得になることを先回りしてやりなさい」というマインドです。これに関しては、いつも注意を受けていました… 笑


でも、このマインドはSteamshipで働く今も、とても役に立っています。



それと、もうひとつ。「自分しかないデザイナーとしての強みを持つこと」は「数多くのデザイナーの中で自分が選ばれるには、誰にも負けない強みが必要。僕が一番だと言える強みを見つけなさい、そして磨きなさい」というもの。



そこで見つけた自分だけの強みが「温度のあるデザイン」です。



経験を重ねるほど、デザインを綺麗に整えることはできる。ただ、デザイナーとして差別化を図るためのプラスアルファはそのデザインに温度を乗っけること。僕はそこで勝負していこうと。この強みはSreamshipとの面接でも、入社後も、僕の大きな武器になりました。


デザイナー×営業

「giveの精神」・「自分ならではの強み」という大きな武器を身につけることはできましたが、ここぞというときに活きたのが営業時代のスキル!



駆け出し当時、デザイナーとして未熟でも自信をもって人脈づくりや打ち合わせに臨めたのは、営業の経験があったからこそ。案件がなかなか取れなかった時期も、忍耐力を活かして辛抱強く営業活動できました。



どんな職種であれ、最後は人と人。デザインスキルも大事だけど対人スキルはもっと大事だし、過去の経験は全て繋がっていると実感しました。



「デザイナー×営業」は最強タッグです 笑


Steamshipとの出会い

…とは言ったものの、現実は甘くなかったです 笑


金銭面などデザイン以外に気を遣うことも多く、地域に貢献するどころか、デザインにすら集中できない状況に…。



「100%集中できる環境で、地域に入り込んでデザインを学びたい」。再び会社に入って働こうと考えたのは、自分がデザイナーとしてもっと成長していくためでした。




対馬の実家に帰るという選択肢もありましたが、地域でデザイナーとしてやっていくにはまだ未熟すぎる。情報が取りやすく、動きやすいフィールドで経験を積みたい…



そこで出会ったのが「Steamship」でした。



まさに一目惚れ。「デザインで地域に貢献したい」と思っていた僕のもとへ運命的に現れてくれたと思うほどでした!笑


迷わずエントリーし、面接では営業時代の話やフリーランスで得た経験やスキルの話、地元に対する熱い想いをお話しさせていただきました。



その後無事内定をいただき、現在は地元対馬に貢献できる喜びを感じながら日々楽しく働くことができています!


入社当初にぶつかった壁

今でこそ対馬の仕事を楽しめていますが、入社して間もないころは、周りのデザイナーとの圧倒的な差を感じていました。表現力やデザインスキル、引き出しの多さに衝撃を受け、場違いなところに来てしまったんじゃないかと落ち込む日々…笑



スキルを磨いて周りに追いつくため、インプットとアウトプットの量を増やし、周囲に聞いてスキルを伝授してもらい、とにかく反復しました。



しかし、まだまだぶつかる壁は多く、次に悩んだのは、周囲のデザイナーとの作業スピードの差でした。




自分が一生懸命1つの制作物を作り上げている間に、他のデザイナーは自分より高クオリティなものを2~3つ作り上げている…。



「何をどうしたらそんなスピーディーにデザインが作れるんだろう」
「どうしてそんな短時間でアイデアが浮かんでくるの?」
「デザイン向いてないのかな…」




周囲のデザイナーたちと自分を比べてはイライラしたり落ち込んだりする日々。でも、その時自分を助けてくれたのがフリーランス時代に先輩からもらった言葉でした。



「自分がその時にできることに集中する」それはある意味「できないことはできない!と割り切る」こと。
「その時にできる自分の100%を出すことが大事なんだ。自分のペースでできることを増やしていけばいい」。


比べる対象は過去の自分。作業スピードも、その時のその人に合った最適なパフォーマンスを出せるスピードがあるはず。



続けていれば自ずとスピードは上がってくるだろうから、今は自分のパフォーマンスが一番発揮できるペースで作業をしようと思うようになりました。



最近では、クオリティーと作業スピードも徐々にアップ!1週間でこなせるタスクの量も入社当初の2〜3倍まで増え、自分の成長を感じています。


やっと実感できた地域への貢献とやりがい

今自分にできる仕事に向き合い続ける日々の中、対馬市のメインデザイナーとしては、地元出身者ならではの視点やアプローチ方法をデザインに取り込むことを意識していました。



それを色濃く反映しているのが、カタログ「碧潮(あおしお)」。対馬海流の別名「青潮」から着想を得て命名しました。また「碧」という字には光り輝く青緑の宝石という意味も。



大陸から多くの文化を運んだ青潮のように、対馬の原石をふるさと納税という碧潮に乗せ、磨き上げ、碧い宝石として日本全国に届けたい。



そして受け取った人々が、対馬の源流に触れ、物事の本質や価値を知る機会になってほしい。そんな想いが込められています。




ちなみに、私が生まれてから見てきた対馬の海も「青色」ではなく「碧色」に近い色でした。


04-05ページ

この「対馬満喫スポット」は「ぜひ足を運んでほしい!」というディープなスポットを厳選してご紹介。




他のページにも、あまり知られていない豆知識を入れたり、旅心に刺激を与えるようなお得情報を入れたり。地元出身者ならではのアイデアや知識、想いを1ページ1ページに落とし込みました。




実際にカタログを手に取られた方々からは
「対馬に行ってみたい」
「地元人でも知らない情報があってさらに対馬が好きになった」と嬉しいお声が!



地域に寄り添ったデザインや自分の存在が、対馬の活性化につながること、市民の生活の原動力になってくれることが僕のやりがいになっています。



身近な方々からの「カタログ見たよ!」「これMotoiが作ったんやろ?すごいね!」といった嬉しい言葉も、自分の活力です。


また、返礼品画像の作成も出身者ならではの視点を心がけていて…


こちらは「生うにの瓶詰め」の返礼品画像。



対馬の「うに」は、トロトロしていてご飯に乗っけて食べるともう絶品なんです!笑 お酒のお供にもピッタリで、全国に広めたい返礼品の1つでした!



ただ、生うには全国的にも色々な自治体が出しているため、デザインの差別化は欠かせません。食欲だけでなく目に入りやすいデザインを目指しました。



その結果、なんと前年の約4倍の寄附額を集めることに成功!事業者さんからも嬉しいお声をいただき、また一つ地元の役に立てたかなと嬉しい気持ちになりました。


Steamshipという環境

Steamshipに入社してからは、フリーランスの頃に比べ自己成長スピードが格段に上がりました。



その大きな要因は「常に周りにたくさんデザイナーがいる環境」です。分からないことはすぐに相談でき、情報もフィードバックも得やすく、意見交換がしやすい。風通しの良い環境で多くの経験をさせてもらえています。


またSteamshipのデザイナー陣は、マーケティング、グラフィック、WEBなど、多様な分野を得意としている人がたくさん!


日々目にするデザインや仕事の進め方、目の付け所、発想などをインプット&アウトプットできるんです。この環境に感謝し、今後も「地域の宝」をより輝かせるデザイン力を磨いていきたいです。


最後に

フリーランスデザイナーを経て、Steamshipへジョイン。入社してから気づいたことは、自分が知らない対馬の魅力がまだまだたくさんあるということ。


名所や名産品に隠されたストーリー、事業者さんの想い、返礼品のこだわり、別角度から見た対馬など……。これらの魅力をデザインの力で磨いて輝かせることが、Steamshipのデザイナーの使命であり、地元への恩返しに繋がると思っています。




地域も僕もまだまだこれから!今日も明日も明後日もその先も、常にチャレンジし続けながら、地域の未来を明るくすべく奮闘していきたいと思います!




このブログが、読んでくださった方々の何か少しでもお役に立てると嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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